【珍品:其の5 『東寺・夜叉神堂(雄夜叉・雌夜叉)』】

2005年5月22日 京都・東寺の名宝展へ、フラフラと行ってきました。ええ、フラフラと。 東寺(教王護国寺)は、高野山と双璧を成す真言密教の根本道場です。 詳しくは、Wikipedia→東寺 福神信仰を調べている時に出てきた、国宝「兜跋毘沙門天立像」が展示され…

【雑感:其の22 ドレスデン国立美術館展と無駄】

2005年5月25 今週末、学会で東京まで行く羽目になりました。 大阪(夜行バス)〜東京(到着午前6時頃)。そしてその日の内に、大阪へとんぼ返り。新幹線を使いたかったのですが、いかんせん懐具合がツンドラ気候で、どうしようもありません。 しかも車の事…

【珍書:其の17 『ホキ内伝金烏玉兎集』】

2005年6月4日 最近になって、やっと下火になってきた陰陽師ブームですが。 ATOKのバージョンを上げたところ、「おんみょうじ」と文字を打つと、ちゃんと「陰陽師」と出るようになりました。以前は、「いんよう」+「し」と打たなければ「陰陽師」は出なかっ…

【珍書:其の18 チョンマゲ・ミーツ・エレファント。『象志』『象のみつぎ』『舶来絵象紙』】

2005年6月16日 最近、直立するレッサーパンダが大人気ですね。 だけど、同じ「立つ」なら、エリマキトカゲの方が面白いと思いますが。……いや、だって、立つだけじゃなくて、ヤツは走るんですよ? そういう問題じゃないですか、そうですか。 さて。無理矢理、…

【珍書:其の16 噂の真相『江談抄』】

2005-03-21 いつの時代も、ワイドショーのような裏ネタ・噂話は人気があります。 そんな平安時代の裏ネタ・噂話を満載しているのが、『江談抄(ごうだんしょう)』です。 『江談抄』とは、平安時代後期の秀才学者・大江匡房※1(1041-1111)の語る話を、藤原…

【雑感:其の16 飛田『鯛よし百番』で壮行会】

2005-03-27 大学院の「修了生壮行会」に出席してきました。 まぁ壮行会とは名ばかりで、教授と学生が何十人も集まって、飲んだくれるだけの会です。 今回の壮行会は、かの有名な大阪・飛田にある「鯛よし百番」で行われました。 私は以前、友人達と行ったこ…

【珍の探求:其の4 『今、タイポグラフィは定家様が熱いのか?』】

2005-05-01 更新をサボっていたら、いつの間にやら、GWに突入してしまいました。 化粧品会社、(株)サナが発売しているスキンケアシリーズに、「豆乳イソフラボン」シリーズというものがあります。化粧水やら洗顔料やら、色々出てます。 友人の薦めで使い始…

【珍の探求:其の3 『ポルタトーリ 選ばれし者達』】

2005-02-27 特に「珍」ではありませんが、気になったことを。 NHKのBS放送に、良質なドキュメンタリーを紹介する「BS世界のドキュメンタリー」という番組があります。面白いのでよく見てます。 ここで、【動脈硬化との闘い「新薬開発の舞台裏」】という番組…

【珍事:其の6 『死ぬかと思った。サムハラ』】

2005-03-15 家族で車に乗って親戚の葬式へ行く途中、もらい事故にあいました。 自動車同士が速度30キロで衝突。 危うく自分の葬式を出すところでした。本当、シャレになりません。 衝撃で車が横滑りし、ボンネットから勢いよく水蒸気が上がり、車内に白い煙…

【雑感:其の11 『嶋田久作の絶唱』】

2005-01-28 ええ、もう、びっくりしました。ホント。 久作ですよ、久作。嶋田久作。 略して、シマQ。 最近、Apeos(アペオスby富士ゼロックス)のCMで、黒光りする笑顔を惜しげもなく晒してやがると思ってたら! 思っていたら! 家でチャンコ鍋など突きなが…

【珍書:其の14 『大人の伊勢物語【古注】』】

2005-01-30 いきなり知人が、「今さ、『伊勢物語』にはまってるんだわ。もう、今年は絶対来るって、在原業平がッ!」 と、力説している夢を見ました。十中八九、正夢にはならないと思いますし、思いたくもありませんが……。丁度良い機会なので、今回は『伊勢…

【珍の探求:其の2 『恵方は回るよどこまでも』】

2005-02-03 恵方に向かって、巻きずしを無言のまま1本食べる。 この風習って、近代に入ってから、関西で始まったことだとか。今は全国区に広まっているらしいですが、どうなんでしょうか。 あと、どうでも良い話ですが、私はお新香の入った太巻きが好きです…

【珍書:其の15 『ZERRO ゼロ』】

2005-02-11 『ZERRO ゼロ』松田行正・著 牛若丸出版 去年、無駄遣いした本です。(ちなみに、今年は収入源が無いので、1冊2000円以上する本は買えません) ミステリ小説っぽいタイトルですが、実は、「形が面白い文字・記号・暗号・符号」を、121項目・280頁…

【珍食:其の1 『とりあえずインカコーラ祭り』】

2005-02-12 友人宅で開催された「コーラ祭り」に参加してきました。 その名のとおり、コーラを飲むための臨時会合です。 数年前から何人かの有志で集まり、色んなもの(※)を食しているんですが、今回は、初の飲料系です。 ※フレンチのコースから爬虫類まで…

【珍所:其の3 『続・それゆけ 恐山紀行』】

2005-02-19 早起きは三文の得で、なぜかイタコのお婆さんと仲良くなりました。 よく分からない展開なので、順を追って話すと…… 恐山には、とにかく恐山菩提寺しかありません。→参考:地図 夕方、下界との最終連絡船(※バス)が行ってしまうと、恐山は完全に…

【珍所:其の2 『女2人旅 恐山紀行』】

2005-02-16 そういえば、珍所はあまり紹介していなかったので、今回は有名な「恐山」を取り上げてみます。 有名すぎて、どこが「珍」なんだと思われるかもしれませんが、色々と面白い出来事もあったので、とりあえず記憶がボケないうちに書いておきます。 ×…

【雑感:其の11 『嶋田久作の絶唱』】

2005-01-28 ええ、もう、びっくりしました。ホント。 久作ですよ、久作。嶋田久作。 略して、シマQ。 最近、Apeos(アペオスby富士ゼロックス)のCMで、黒光りする笑顔を惜しげもなく晒してやがると思ってたら! 思っていたら! 家でチャンコ鍋など突きなが…

【珍書:其の14 『大人の伊勢物語【古注】』】

2005-01-30 いきなり知人が、「今さ、『伊勢物語』にはまってるんだわ。もう、今年は絶対来るって、在原業平がッ!」 と、力説している夢を見ました。十中八九、正夢にはならないと思いますし、思いたくもありませんが……。丁度良い機会なので、今回は『伊勢…

【珍の探求:其の2 『恵方は回るよどこまでも』】

2005-02-03 恵方に向かって、巻きずしを無言のまま1本食べる。 この風習って、近代に入ってから、関西で始まったことだとか。今は全国区に広まっているらしいですが、どうなんでしょうか。 あと、どうでも良い話ですが、私はお新香の入った太巻きが好きです…

【珍書:其の15 『ZERRO ゼロ』】

2005-02-11 『ZERRO ゼロ』松田行正・著 牛若丸出版 去年、無駄遣いした本です。(ちなみに、今年は収入源が無いので、1冊2000円以上する本は買えません) ミステリ小説っぽいタイトルですが、実は、「形が面白い文字・記号・暗号・符号」を、121項目・280頁…

【珍食:其の1 『とりあえずインカコーラ祭り』】

2005-02-12 友人宅で開催された「コーラ祭り」に参加してきました。 その名のとおり、コーラを飲むための臨時会合です。 数年前から何人かの有志で集まり、色んなもの(※)を食しているんですが、今回は、初の飲料系です。 ※フレンチのコースから爬虫類まで…

【珍品:其の3 『天川弁才天曼陀羅』(1)】

2005-01-19 本日の「珍」は『天川弁才天曼陀羅』です。 (写真:奈良・能満院蔵 琳賢筆「天川弁才天曼陀羅図」/大阪市美術館 特別展「祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜」図録より) 「天川弁才天曼陀羅」というのは、奈良県天川村に鎮座する天河神社が発…

【珍品:其の4 『天川弁才天曼陀羅』(2)】

2005-01-20 (写真:奈良・能満院蔵 伝託間法眼筆「天川弁才天曼陀羅図」/大阪市美術館 特別展「祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜」図録より) 前回の続き。 三面蛇頭十臂の姿をもつ、異形の弁才天を描いた【天川弁才天曼陀羅】。 この絵が残っているの…

【珍書:其の13 『邪馬臺詩』】

2005-01-21 世の中には「予言書」と呼ばれるものがたくさんあります。「1999年の7の月、恐怖の大王がやってくる」の、ノストラダムスの大予言(=『諸世紀』)や、 映画『オーメン』に使われた「666は獣の数字」の言葉で有名な、新約聖書のヨハネの黙示録。 …

【珍書:其の11 『SHIMADAS シマダス』】

2005-01-12 古代、日本は「大八島国」と呼ばれたように、本州を中心とした島国であります。私は極度の方向音痴な上、地図も読めませんが、地図帳を見るのは昔から大好きでした。特に好きだったのが、「飛び地」「僻地」、…そして、何よりも「離島」。学校の…

【珍書:其の12 『七福神伝記』】

2005-01-15 江戸時代、七福神のメンバーを変えようとした男がいる。ご存じの通り、七福神は「大黒天・夷・毘沙門天・弁才天・福禄寿・寿老人・布袋和尚」の七神を指します。しかしこの七神に決定するまでに、様々な紆余曲折があったことはあまり知られていま…

【珍所:其の1 『コスモアイル羽咋』】

2005-01-16 日本最大のUFO研究施設、それが、石川県羽咋市にある『コスモアイル羽咋』です。ちなみに私がコスモアイルへ行ったのは、もう○年も前のことですが、今でも強烈な印象が残っています。当時、大学生だった私は、飛騨一宮水無神社(※)へ行くため、…

【雑感:『人体の不思議』】

2004-10-17 うちの母が、職場から『冬のソナタ』のビデオを全巻借りて帰ってきました。 わかりやすい母で、本当に助かります。 まぁ、それで『冬ソナ』ですが。 ジュンサン(ペ・ヨンジュン)がユジン(チェ・ジウ)に向かって言うわけです。「すべての星が…

【雑感:『人体の不思議』】

2004-10-13 つい先日、20年来の謎が解明されましたので、書いておきます。 私の臍あたりに、身体を縦に分断するように、微かな痣のような線が走っています。 機械的なくらい、正確に身体のド真ん中を通っております。 物心ついた時からありまして、不思議で…

【珍事:其の2 『のぞきからくり』】

2004-10-11 大阪・四天王寺で開催されている、「四天王寺べんてんさん青空大古本祭」(覚えられません)で、 【のぞきからくり】が実演されてました。 見世物文化の探求者(自称)としては、行くしかありません。 ちなみに、この【のぞきからくり】、現在活…