【雑感:『人体の不思議』】

2004-10-13


 つい先日、20年来の謎が解明されましたので、書いておきます。
 私の臍あたりに、身体を縦に分断するように、微かな痣のような線が走っています。
 機械的なくらい、正確に身体のド真ん中を通っております。
 物心ついた時からありまして、不思議で仕方ありませんでした。
 小学校低学年の頃、一度、母親に謎をぶつけてみた事があるんですが、
 「みんなあるわよ」
 とかいう、適当極まりないものでした。
 あまりの適当さに、
 「これは何か秘密があるに違いない」とか
 「もしや、宇宙人に解剖された痕跡かも」とか、
 小学生的想像力を逞しくしながら、ガクガクと震えておったわけです。
 まぁ、すぐに、あまり珍しい事でないと分かりましたが。(肌色が比較的薄いので、目についたようです)

 そんなこんなで20年が過ぎ、ようやく謎が解けました。
 正中線というらしいです。
 これは、胚から人間の身体を構築していった、細胞分裂の痕跡だそうで。
 母親の胎内で、胎児は、脊椎…つまり背中が最初につくられ、
 そこから左右へ細胞分裂を繰り返し、身体の前面(腹壁)でピタリと融合するらしいです。
 ここには色素が沈着しやすく、結果、線状の痣っぽくなると。
 恐るべき人体。
 きっと私は自分の事を何も知らないまま、一生を終えていくんでしょう。

 ネットで色々調べているうちに、見つけたんですが…
 正中線でうまく癒着せず、反転してしまう症例があるみたいです。
(外部に臓器、内部に頭部・四肢を内包して産まれる)
 【参考url】
「症例:牛の反転性裂体」(写真が掲載されてますので、血や臓器が苦手な方は気をつけて下さい)
http://members.at.infoseek.co.jp/cattle/tpc-rettai.shtml

 なんと言うか、もう、ブラックジャックの世界です。